ネクタイを自宅で洗う際、どれくらいの頻度で洗えばよいのか、またどんな方法で洗えばよいのか、迷ってしまう方が多いと思います。
自宅でネクタイを洗濯する際は、正しい方法で行わないとネクタイが傷んでしまう原因になります。
本記事では、ネクタイを自宅で選択する際の方法と注意点について、詳細を解説していきます。
目次
ネクタイの洗濯頻度は「2ヶ月に1回」がベスト
ネクタイの洗濯頻度は2ヵ月に1回がベストです。
ネクタイを洗濯をしすぎると形が変わってしまったり、生地にダメージが残ったりすることがあるため、過度な頻度での洗濯はおすすめできません。
かといって、長期間洗濯をしないのも、汚れが付着してしまう原因になるので、2ヵ月に1度くらいの頻度が丁度良い洗濯頻度になります。
5~6本のネクタイをローテーションさせて利用していけば、2ヵ月に1回の洗濯で十分汚れを落としていけます。
洗濯すべきではないネクタイの種類
以下の種類のネクタイは自宅で洗濯できませんので注意が必要です。
- シルク素材のネクタイ
- 柄物のネクタイ
- 刺繍が施してあるネクタイ
洗濯できないネクタイの場合はクリーニングに出すのが一般的です。
洗濯できないネクタイを自宅の洗濯機で洗ってしまうと様々なリスクがあるため注意しましょう。
シルク素材のネクタイ
シルク素材のネクタイを洗濯機で洗ってしまうと、生地が伸びたり、よれてしまったりする可能性が高いです。
また、「毛羽立ち」と呼ばれる現象が起こることもあります。
毛羽立ちとは、生地から繊維が飛び出てしまい、毛玉になってしまう現象です。
洗濯機でシルク素材のネクタイを洗うと、シルクと他の服の繊維や細かいゴミとの間で摩擦が生じてしまい、その結果、繊維が立ち上がる状態になってしまいます。
毛羽立ちの状態になってしまうと、もう人前で使用できるネクタイではなくなってしまうため注意が必要です。
柄物のネクタイ
柄物のネクタイを洗濯してしまうと、柄のプリントがはげてしまったり、にじんでしまったりする可能性があります。
どんなに丁寧な、やわらかなモードで洗濯にかけても、家庭用の洗剤によってプリントの粘着力が弱まってしまうことがあるため気をつけましょう。
刺繍が施してあるネクタイ
刺繍が施してあるネクタイに関しても、自宅での洗濯はNGです。
ネクタイの刺繍は非常に繊細でほつれやすいため、洗濯機にかけてしまうと簡単にとれてしまう可能性があります。
一度ほつれてしまうと、刺繍を修復するのは難しいです。
自宅でネクタイを洗う2つの方法
自宅でネクタイを洗う場合は、「手洗い」もしくは「洗濯機」での洗濯になります。
一番優しく洗えるのは「手洗い」
手洗いでの洗濯が、自宅でできる最もダメージを抑えた洗濯方法になります。
ネクタイの枚数が少ない場合や高級ネクタイを洗う場合は、可能な限り手洗いで洗濯することをおすすめします。
手洗いであれば、洗濯機のように激しく洗うことはないので、生地のほつれや型崩れを防ぐことができます。
また、汚れている部分をピンポイントで洗うことができるので、生地に余計なダメージを与えることなく洗濯可能です。
ドライコースで洗えるなら「洗濯機」
洗濯機を利用する場合は、必ず「ドライコース」で洗濯するようにしてください。
ドライコースとは、洗う力や水流、脱水の下限を抑えたコースです。
ネクタイを直に洗濯に入れず、必ず洗濯ネットに入れて選択にかけるようにしてください。
洗濯ネットに入れずに洗濯してしまうと、洗濯機にたまっている小さなゴミがネクタイの生地に付着してしまう可能性があります。
洗濯後のネクタイをシワなく乾かすコツ
洗濯後にネクタイをシワなく乾かす手順は下記の通りです。
タオルドライで水分を吸収する
タオルドライ」でネクタイをタオルで優しく包み込んで、水分を吸収することでシワを防ぐことができます。
タイルドライの際の注意点として、ネクタイをタオルで強く押し付けてはいけません。
強く押し付けてしまうと、ネクタイにヨレやシワができる原因となります。
ネクタイをなるべく真っすぐの状態にしてタオルで挟み込むようにしましょう。
真っすぐの状態でタオルドライすることで、折り目が付くことを防ぐことができます。
机などの平たい場所でピンと真っ直ぐにして乾かす
タオルドライを行った後は、机など平たいものの上に、ネクタイをピンと真っすぐにして乾かすと良いでしょう。
注意点として強く引っ張りすぎず、丁寧に伸ばして乾かすことが大事です。
乾燥後はアイロンで仕上げる
ネクタイを乾燥させた後は、仕上げとしてアイロンを使って仕上げていきます。
アイロンを使うことで、シワやヨレをほぼなくすことができます。
乾燥させるだけだと、どうしても小さなシワやヨレが残ってしまうことがあります。
アイロンをかける際は、低温でかつ当て布をして、短時間でかけるようにしましょう。
高温や当て布なしでアイロンをかけてしまうと、生地が傷んでしまう可能性があります。
また、長時間同じ箇所にアイロンをかけてしまうと、逆にヨレやシワがついてしまうリスクがあるので、注意してください。
まとめ
ネクタイを自宅で洗濯する場合は、2ヵ月に1回のペースが基本になります。
頻繁にネクタイを洗濯してしまうと、型が崩れたり、生地を傷める原因になります。
ネクタイの素材やタイプによっては、自宅での選択がNGなものもあるので、注意してください。
自宅で洗濯する際は、可能な限り手洗いをおすすめします。
洗濯機で洗う際は、ネクタイを必ず洗濯ネットにいれて、ドライモードで洗うようにしましょう。
洗濯した後の乾燥は、タオルドライをした上で、ネクタイをまっすぐにして乾かします。
アイロンは、最後の仕上げとして利用しましょう。