冬に活躍するセーターは暖かくコーディネートもしやすすいため、男女共に幅広い年齢層に人気があります。
しかし、その一方で悩むのがセーターのクリーニングです。
夏ほど汗はかかないものの、どれくらいの頻度で洗えばよいのか、さらには家で洗濯してもよいのか気になる方も少なくありません。
そこで今回は、セーターのクリーニングの頻度と料金相場、クリーニングに出すべきセーターの判断基準を紹介します。
目次
セーターのクリーニング頻度は「6ヶ月〜1年に1回」がベスト
セーターのクリーニングは、6カ月~1年に1回出すのが良いといえます。
着用頻度にもよりますが、ニットやセーターはトレーナーやTシャツと違って汚れにくいため、毎回洗う必要はありません。
反対にウールはデリケートな素材なので、クリーニングをしすぎるとセーターの持ちも悪くなってしまいます。
ただし、シーズン中に数回しか着ていないし汚れも目立っていないからと、そのまま次のシーズンまで自宅で保管するのはNGです。
全国クリーニング生活衛生同業組合連合会でも、次のように推奨しています。
特に秋冬衣類は家庭で洗うことのできるものが少ないため、洗たく回数も少ないはず。
保管前にはしっかりクリーニングに出しましょう。
セーターのクリーニングは、冬服から春服へ衣替えをするタイミングで一度クリーニングへ出すようにしてください。
クリーニングに出すべきセーターの判断基準は2つ
セーターの洗濯は、自宅で洗う方法とクリーニングに出す方法があります。
セーターは家で洗うのが難しいアイテムの一つです。
そのため、自宅で洗濯するよりもクリーニングに出した方がセーターを傷めず、長く愛用することができます。
ただし料金と日数がかかるため、クリーニングに出した方が良いかどうかを迷ったら次の2つを基準に考えてみてください。
基準1. 水洗いできない素材のセーター
ウールやカシミヤ、シルクなどの天然繊維100%のセーターは、水に弱いのでクリーニングに出すことをおすすめします。
繊細な素材を使っているセーターを自宅で洗濯すると、生地が縮んだり型崩れを起こしたりする恐れがあるのです。
その点、クリーニング店では水洗不可のマークが付いている衣類は、水の代わりに溶剤で洗うドライクリーニングをしてもらえます。
ドライクリーニングでは、ウールやカシミヤもダメージが少なくキレイに仕上がるのです。
基準2. 長く着用したいセーター
水洗いができるセーターでも、長く着用したい場合はクリーニングに出してください。
ウールやリネン、カシミヤ、レーヨンなどの繊維は、水洗いをすると繊維が絡まって縮みやすくなり、シワもつきやすくなるのです。
洗濯の回数が増えれば、それだけ元のセーターの風合いが変わってしまいます。
水洗いができるセーターであっても、「生地の質感やサイズを保っておきたい」「今年買ったばかりのセーター」「高価なもの」などは、クリーニングに出す方が安心です。
セーターのクリーニングにかかる料金と日数の目安
クリーニング店 | 基本料金 | 日数 | 素材による追加料金 |
---|---|---|---|
ホワイト急便 | 355円~(東京足立エリア) ※店舗によって料金が異なる | 最短当日 ※店舗によって異なる | 店舗により異なる |
ポニークリーニング | 500円〜 | 最短当日~翌々日 ※店舗によって異なる | - |
白洋舎 | 600円~ | 最短当日 ※店舗によって異なる | 1,050円〜 (手編み・装飾がある場合) |
うさちゃんクリーニング | 396円〜 | 最短当日~翌々日 ※店舗によって異なる | 基本料金の2倍 ※カシミア、アルパカ、アンゴラ、シルクなどのデリケート素材が50%以上含まれる場合 |
クリーニングスワローチェーン | 550円~ | 翌々日~ | 1,100円~ アンゴラ、アルパカ、高級カシミヤなどのデリケート素材 |
リネット | 590円~ | 通常会員:7日後~ プレミアム会員:2日後~ | +200円 カシミヤ、アンゴラ、モヘア、シルク(絹)、麻、合皮、ベロア、アルパカなどのデリケート素材が30%以上含まれる場合 |
キレイナ(高級クリーニング) | 2,800円 | 約1~2週間 | - |
ネクシー | 690円~ | 約1週間~ | - |
洗濯倉庫 | シルバー会員:600円 ゴールド会員:480円 | シルバー会員:最短5日後~ ゴールド会員:最短3日後~ | アンゴラセーター:690円~ カシミアセーター:950円~ シルクセーター:1,010円~ デザインセーター:890円~ |
リアクア | 通常価格:600円 プレミアム会員:540円 | 最短で4営業日~ | - |
セーターのクリーニング料金は店舗型で500円程度、宅配は700円程度必要です。
日数を比べると、配送の時間がない分店舗型のクリーニングの方が早く仕上がります。
店頭であれば最短当日仕上がりも可能ですが、セーターの種類や素材によっても仕上がるまでの時間が異なるため事前にお店で確認をしておくと安心です。
宅配クリーニングは店頭よりも日数がかかり、平均で1週間程度と思っておいてください。
カシミヤなどのデリケート素材の場合は追加料金が発生することもある
クリーニング店によっては、セーターの素材により追加料金が発生することがあります。
その理由として、素材に適した洗浄・乾燥時間や工程が必要になり手間がかかるためです。
特に以下の素材のセーターは注意してください。
- カシミヤ
- シルク(絹)
- アルパカ
- アンゴラ
- リネン(麻)
上記の素材を一定量以上使っているセーターは、事前にお店に確認をしておくと安心です。
繁忙期は納期が遅れる可能性があるため注意
店頭型のクリーニングでは当日仕上げを売りにしている店舗も多くありますが、必ず当日に仕上がるわけではありません。
服の素材や追加オプション、クリーニングを出す時期によっても返却日が異なるため、急ぐ場合は余裕を持って出すようにしましょう。
クリーニング業界では衣替えがおこなわれる3月下旬から5月の初旬ごろまでが繁忙期です。
そのため、繁忙期の返却はプラス3日程度は必要と考えておいてください。
セーターは「毛玉取り」が得意なクリーニング店を選ぶのがおすすめ
セーターは毛玉取りが得意なクリーニング店を選ぶことをおすすめします。
セーターの毛玉取りは自分でやると生地を引っ張って傷めてしまい、最悪の場合、生地が痩せてセーターの寿命を短くしてしまうのです。
その点、クリーニング店での毛玉取りでは生地を傷めることなく、確実にセーターをキレイにしてくれます。
ただし、クリーニング店によっては毛玉取りがオプションで別料金なることもあるため注意してください。
上記の表であげた「うさちゃんクリーニング」では330円(税込み)、宅配クリーニングは無料で毛玉取りをしてもらえる場合が多いです。
毛玉取りの料金の相場は、200円~300円になります。
白いセーターはしみ抜きも検討する必要がある
白いセーターは首元や襟元に汚れが蓄積されていることも多いため、必要に応じてしみ抜きをしてもらうことをおすすめします。
一般的なシミであれば無料で行ってくれるクリーニング店が多いですが、シミが濃い場合や範囲が広い場合はオプショナルでしみ抜きが必要になることもあります。
しみ抜きの料金はクリーニング店によっても異なり、オプションの場合の相場は1か所500円~1000円程度です。
セーターをクリーニングに出す前のチェックポイント
セーターは半年に1度はクリーニングに出して、きれいな状態で保管する方が長く使うことができます。
そこで、セーターをクリーニングに出す前にチェックしておくポイントを確認してみてください。
1.シミや汚れがないかをチェックする
まずは、セーターにシミや汚れの有無をチェックします。
小さい汚れは見落とされることもあるため、気になる部分は事前にお店に伝えるようにしておきましょう。
宅配クリーニングの場合は、汚れの部分が分かるようにメモを入れておくなどすると安心です。
2.破れやほつれがないかを確認する
セーターの破れやほつれが無いかも確認してください。
破れやほぐれがある場合、クリーニングで穴が広がる可能性もあるからです。
破れやほつれがあるセーターは、事前に店舗に相談して受付可能か確認します。
中には別料金で洋服の修理も行っているクリーニング店もあるため、破れやほつれがあるセーターはそういったお店に出すのも方法です。
3.セーターの素材や装飾を確認しておく
セーターの素材も事前に確認してからクリーニングに出します。
チェックポイントは以下の3つです
- 上質素材かどうか(カシミヤ、シルクなどが30%以上)
- 一部革素材のモノが使われているか
- 装飾品が付いているかどうか(レース、フリル、プリーツなど)
上記の素材や装飾品が付いている場合は、一般的なクリーニング料金と異なります。
さらに、お店によっては受付不可の場合もあるので注意してください。
セーターを長持ちさせるクリーニング後の保管方法
セーターを長持ちさせるためには、クリーニングの後の保管方法も大切です。
セーターの保管手順
- 包装ビニールを取る
- 直射日光の当たらない場所で風通しをする
- きちんと畳んで防虫剤を入れた収納ケースやタンスに入れる
セーターがクリーニングから返ってきたら、必ず包装ビニールを取って少し風通しをします。
そのまま保管するとビニールの中に湿気がこもり、せっかくキレイになったセーターにカビが付くこともあるのです。
一度セーターを風通ししてから、再度きちんと畳みなおして防虫剤を入れたケースに収納してください。
かさばりがちなセーターは圧縮袋を使うのも方法です。
コンパクトになるだけでなく、虫食いを防ぐ効果も期待できます。
まとめ
大切なセーターを長く着るためには、定期的にクリーニングに出して手入れをすることが大切です。
洗濯の目安は汚れが目立ったらですが、セーターはTシャツやトレーナーのようにそれほど汚れる衣類ではありません。
汚れがない場合は、衣替えのタイミングで一度クリーニングに出してください。
戻ってきたセーターもそのままにせず、きちんと保管して次のシーズンもきれいな状態をキープしておくと安心です。