今では洗える羽毛布団も多くなり、自宅で洗濯する人も増えてきました。
しかし、羽毛布団の洗濯は失敗することも多く、最悪の場合は新しいものに買いなおしが必要になることもあるのです。
そこで今回は、羽毛布団の洗濯でよくある失敗と、失敗したときの対処法を紹介します。
目次
自宅で羽毛布団を洗うのは失敗する可能性が高い
自宅で羽毛布団を洗濯するのは非常に難易度が高く、失敗するケースも少なくありません。
衣類と同じように羽毛布団を洗濯洗濯してしまうと、中の羽にダメージを与えてしまい本来のふんわり感がなくなってしまうことや羽毛が偏ってしまうことがあります。
さらに、しっかりと中まで乾燥させなければ臭いも残ります。
自宅で洗濯するとコスト面のメリットはあるものの、こうした失敗が高くなることを忘れてはいけません。
実際に、羽毛布団の洗濯でよくやってしまう失敗パターンも確認してみてください。
羽毛布団の洗濯でよくある4つの失敗例
羽毛布団を自宅で洗濯する前に、よくある失敗を事前に知っておくことも大切です。
1.羽毛布団がぺちゃんこになってしまった
乾燥の時に布団の中に空気を送らないことが原因で、羽毛布団のボリュームが無くなりぺたんこになってしまいます。
もっともよくある失敗で、ぺちゃんこになりボリュームがなくなってしまうことがあります。
ぺちゃんこになってしまうのは、乾燥の際に羽毛布団の中に空気を遅れていないことが原因です。
再度乾かすことである程度のボリュームまで戻るものの、羽毛の羽枝が折れてしまうと本来の膨らみまでに戻すことができなくなってしまうので注意してください。
ふっくら仕上げるにはおしゃれ着用の中性洗剤を使い、乾燥の時に何度か布団に空気を入れて羽が膨らむようにすることが大切です。
2.中の羽毛が偏ってしまった
無理やり洗濯機に羽毛布団を押し込んで洗うと偏りの原因になります。
偏ってしまった羽毛を元の均一な状態に戻すことは困難です。
偏りを防ぐためには、羽毛布団が入るくらいの大きめの洗濯ネットに折りたたんでから洗濯を行うことです。
また、洗濯後は干す前に中の羽毛を手でほぐすことも大事です。
洗濯直後は羽毛同士がくっついてボール状に固まっており、ほぐさずに干してしまうとそのまま固まってしまいほぐすことが困難になります。
3.洗濯前より臭いがひどくなった
もともと羽毛には独特な臭いがありますが、自宅で洗濯したことで臭いがひどくなった場合、乾燥がきちんとできていない証拠です。
羽毛は湿気や水分を含むと獣臭が強くなります。
ポイントはしっかり脱水をすることと、干した後そのままにするのではなく定期的に布団の中に空気を送ることです。
しっかりと乾かすためには、天気が良い日に最低でも5時間以上干すことをおすすめします。
4.羽毛が出てくるようになった
多くの羽毛布団は、羽が外に飛び出さないように「ダウンループ加工」がされています。
しかし、自宅で羽毛布団を洗うことで側生地が摩擦で傷み、小さな穴や傷がついてしまうと中から羽毛が出てくるようになるのです。
無理やり洗濯機に入れて洗った、浴槽で強く押し洗いをした、乾燥時間が長いなど、羽毛布団に強い力がかかることで羽が出やすくなります。
羽毛布団を自宅で洗うときは、大きなネットに入れて「大物コース」や「布団コース」で洗うようにしましょう。
羽毛布団を洗濯して失敗してしまったときの2つの対処法
羽毛布団を自宅で洗濯して失敗すると、完全に元に戻すことは難しくなります。
しかし、完全に元通りにはならなくてもある程度もとに戻すことは可能です。
1.確実なのはクリーニングに出すこと
失敗してしまった羽毛布団をもとの状態に戻したいなら、コストがかかってもクリーニングに出すことをおすすめします。
布団専用の洗濯機と洗剤でプロが洗濯してくれるので、おうちクリーニングで失敗した羽毛布団もキレイにふっくらと仕上げてもらうことが可能です。
シングルの羽毛布団1枚で5000円程度の料金がかかりますが、失敗なくキレイに戻ってきます。
2.手間はかかるがコインランドリーで洗い直す
コインランドリーで洗い直すと、自宅の洗濯機よりはキレイな仕上がりになります。
大きなドラム洗濯機で洗えてしっかり乾燥までできるため、洗濯で失敗した羽毛布団もある程度もとに戻すことができるのです。
ただし、洗い直しのポイントとして2つのことに気を付けてください。
1つ目は乾燥前に一度偏りやヨレを整えること。
2つ目は乾燥中に何度か羽毛布団を広げたり動かしたりして空気を入れることです。
ひと手間加えることで乾きのムラを無くし、きれいな仕上がりになります。
まとめ
羽毛布団をおうちで洗濯することは経済的です。
しかしその反面、失敗のリスクと手間と労力がかかることを忘れてはいけません。
もし、家での洗濯に失敗したらもう一度コインランドリーで洗いなおしてみてください。
クリーニングに出すよりは、リーズナブルな値段でキレイに洗濯できます。
それも不安がある場合は、羽毛布団専用のクリーニングに出してきちんと洗ってもらうことをお勧めします。